大祓とは?意味や儀式、自宅でもできる方法を徹底解説!

「大祓」とは、心身の穢れを祓い清める神事として古くから大切にされてきた日本の伝統行事です。

しかし、茅の輪くぐりなどの光景を見かけたことがあっても、その本当の意味や由来については意外と知らない方も多いのではないでしょうか?

この記事では大祓の基本から自宅でできる方法まで、現代の生活に取り入れやすい形で解説します。

大祓とは?読み方と心身を清める儀式の意味

「大祓」は「おおはらえ」と読み、日々の生活の中で知らず知らずのうちに身についてしまった「穢れ(けがれ)」や「罪・禍(つみ)」を祓い清める、日本古来の神事です。

その名の通り「大きな」と「祓い(はらえ)」を組み合わせた言葉で、厄災や穢れ(けがれ)を取り払う大きな儀式という意味があります。

古代の人々は、心身の穢れが積み重なると、災いや不幸を招くと考えていました。

そこで、定期的に大祓を行うことで、心身を清め、新たな気持ちで日々を送ることを大切にしていたのです。

この儀式の根底には、日本人の「穢れ」に対する独特の感覚があります。

ここでいう「穢れ」とは単なる物理的な汚れだけでなく、日常生活の中で自然と蓄積される精神的な疲れや、知らずに犯してしまった過ちなども含みます。

大祓ではこれらを象徴的に「祓う」ことで、心身の浄化とリフレッシュを図るのです。

現代では、この儀式は単なる伝統行事としてだけでなく、心の整理や精神的な浄化の機会としても親しまれています。

日々の忙しさやストレスの中で心の疲れを感じている方は多いのではないでしょうか?

そんなときは、日本古来から伝わる大祓の行事が、心身の疲れをリセットしてくれるかもしれません。

大祓はいつ行われる?年2回の意味と由来

大祓は、毎年6月と12月の晦日(みそか)に行われ、それぞれ「夏越の祓(なごしのはらえ)」、「年越の祓(としこしのはらえ)」と呼ばれています。

・夏越の祓(6月30日)
1年の折り返し地点で上半期の穢れを祓い、下半期に向けて心身を清めるという意味があります。

・年越の祓(12月31日)
1年間の穢れを全て祓って、新しい年を清々しい気持ちで迎える準備をするために行われます。

これらの時期に大祓を行う理由としては、古来より日本では、季節の変わり目に疫病や災厄が発生しやすいと信じられており、節目の時期に心身を整えることを大切にしてきたからです。

特に夏と冬の始まりにあたる6月と12月は、そのようなリスクが高まると考えられています。

節目ごとに穢れを祓い、心身を清めることで、災いを避け、平穏な日々を過ごせるようにという願いが込められているのです。

大祓では何をする?代表的な3つの儀式を紹介

大祓では、様々な儀式が行われますが、代表的なものとして以下の3つがあげられます。

大祓詞(おおはらえのことば)

大祓詞とは、大祓の際に唱えられる祝詞(のりと)で、神に対して人々の罪穢れを祓い清めることを願う内容です。

これは、日本最古の祝詞のひとつとされ、その言葉には古代から連なる神聖な力があると考えられています。

人形(ひとがた)

人形とは、人の形を模した紙やわらで作られたものです。

これに自分の名前を書き、身体をこすりつけることで、自分に付いた穢れや悪いエネルギーを人形に移します。

そして最後には、川に流すことで象徴的に穢れを祓います。

茅の輪くぐり(ちのわくぐり)

茅の輪くぐりとは、茅(ちがや)という植物で作られた大きな輪をくぐり抜ける神事です。

「左・右・左」の順にくぐることで穢れを祓うとされています。

この茅の輪は神聖な結界の象徴であり、くぐることで心身の浄化と厄除けの効果があるとされています。

これらの儀式は、目に見えない穢れを目に見える形で表現し、それを取り除くという象徴的な行為を通じて、心身ともに浄化される効果があります。

大祓式が行われる場所はどこ?全国の主な神社

大祓式は全国各地の神社で行われますが、特に大きな神社や歴史ある神社では規模の大きな儀式が執り行われます。

上賀茂神社(京都府)

6月30日の「夏越の大祓」で茅の輪くぐりや人形流しが行われ、特に「ならの小川」に人形を流す情景は歴史的な神事として知られています。

伊勢神宮(三重県)

6月30日と12月31日に大祓が行われ、神職が純白の装束で榊の枝を用いて祓い清める厳かな儀式が特徴です。

素盞嗚神社(広島県)

茅の輪くぐり発祥の地とされ、8月8日の夜に行われる茅の輪くぐりは、疫病や災厄を祓うための重要な神事として知られています。

熱田神宮(愛知県)

12月31日の大祓では、参列者が幣串(へいぐし)を用いて自らを祓い、新年を迎えるための清めを行います。

出雲大社(島根県)

6月30日の「夏越の大祓」では茅の輪くぐりや祓いの儀式が行われ、日本神話に深く関わる重要な神事として知られています。

 

また、地元の氏神様がいる神社でも、規模は小さくても大祓の儀式が行われます。

特に6月30日の夏越の大祓では、神社の境内に茅の輪が設置されることも多いので、地元の神社にも是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

自宅でできる大祓とは?簡単なやり方3選

神社に行けなくても、自宅で簡単に大祓を行う方法もあります。

忙しい日常の中で手軽に心身を浄化し、リフレッシュすることができるのでおすすめです。

 部屋の掃除

日々の生活で溜まった埃や汚れを落とし、部屋の空気を入れ替えることで、物理的な穢れを祓います。

年末に大掃除をする方は多いかと思いますが、夏にも一度、半年でたまった汚れを掃除しておくとすっきりしますね。

塩を使った浄化

塩は古来より浄化の力を持つとされています。

部屋の隅や玄関に塩を置いて空間を浄化したり、入浴時に粗塩を入れてゆっくりと浸かることで、心身の疲れやネガティブな感情を洗い流したりすることができます。

大祓詞を唱える

神社に行けなくても、大祓詞を唱えることで、心の穢れを祓うことができます。

インターネット上で音声を見つけることができるので、静かな場所で唱えてみましょう。

たとえば、簡単なものでも効果的です。

まとめ

大祓は、6月と12月の節目に厄や穢れを取り払い、心身ともにリフレッシュするための重要な儀式です。

もちろん神社へ訪れることもおすすめですが、自宅でも手軽に実践することができるのは、誰でも取り入れやすいですね。

ストレス社会の今こそ、この日本の伝統的な知恵と力を借りて、心も身体もリフレッシュすることをお勧めします。

きっと、
明日への活力が沸きあがって来る事でしょう。

皆様のご健康とご多幸をお祈りしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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