『酉の市の熊手』いつまで飾る?処分方法、意味、種類、値段、買い方、飾り方まで!徹底解説

急に寒く冬らしい気候になってきましたね

今年も、各地で酉の市が開催されました

酉の市と言えば熊手

今回は【酉の市の熊手】について詳しく解説させていただきます。

私は、今年こそは熊手を手に入れたいと、友人2人と共に、日本最大酉の市と言われる「長国寺」と「浅草鷲神社」合同で開かれる、『浅草酉の市』へと足を運びました。

日曜日ということもあり、『浅草酉の市』は想像以上の賑わいを見せていました。

(浅草酉の市については、また他の記事で、ご紹介させていただきます。)

訪問したからこそ得られた情報をふんだんに盛り込みながら、【酉の市の熊手】は、いつまで飾るのか、熊手の意味、種類、選び方、価格、飾り方、処分方法等について、詳しく、分かりやすくご紹介していきます。

この記事を最後まで読んで頂くと、【酉の市の熊手】が良く分かるようになり、次の酉の市が何倍も楽しくなること間違いなしです。

是非、最後まで読んでいただけましたら幸いです。

 

『酉の市の熊手』いつまで飾るの?処分方法は?

『酉の市の熊手』は

一年間飾ります。

一年間飾り、翌年の酉の市で感謝を込めて寺社に返納しましょう

寺社で縁起熊手の返納場所に返納したら、その帰りにまた翌年の願いを込めて、縁起熊手を購入する事が、推奨されています。

浅草酉の市では、神社入り口前に古熊手納所設けられていました

酉の市へ行けなかった場合、お焚き上げをして下さる寺社へ納めてもよいです。
その際には、感謝を込めてお賽銭を納めましょう。

納めに行く事が出来ずやむを得ず自宅で処分する場合には、塩でお清めし画仙紙又は半紙、なければ白い紙に包み、感謝を伝えゴミとして捨てても大丈夫です

ですができる事なら、きちんとお詣りし御礼をし返納する事が、断然お勧めです。

『酉の市で熊手』が売られている意味

酉の市で熊手が売られるようになった理由については、諸説あるようですが、一般的にはこちらが良く知られていますね。

五穀豊穣、収穫に感謝し祝うお祭であった酉の市では、収穫された農作物や農機具などが売られていました

その一つに、落ち葉や草などをかき集める為の、掃除道具として熊手が売られていました

江戸時代になり、江戸っ子の洒落や言葉遊びをきっかけに、熊手が「運をかき集める」「金運をかき集める」「かっこめ」「はっこめ」などと言われ、縁起物として熊手が売られるようになりました

そののち、縁起が良いとされる物を豪華に装飾した、縁起熊手が売られるようになり、商人達はより大きく、沢山の装飾品がつけられた立派な熊手を購入する事で、「沢山の幸運・金運をかき集めたい」「自分の繫盛をアピールする」意味も込めらていました。

見栄というのは、いつの時代にもあるんですね

ちなみに、以下のような説もあります

〇戦場に赴く武将が、戦勝祈願のため神社に奉納した軍扇が、勝って戻って来た時には、熊手のように反り返った骨だけになっていた
この故事にあやかって「勝負に勝つ」「開運を招く」熊手守りが生まれ、売られるようになった

〇ヤマトタケルノミコトが神社を参拝した際、お礼として熊手を立てかけ帰られた
その日を祭りの日と定め、熊手が売られている

〇鷲のあし(爪)が熊手に似ている事から「運やお金を鷲掴みにする」という意味を込めて、
熊手が売られるようになった

等々、沢山の説がありますが、どの説にも共通して言われるのは
一年の幸運に感謝し、また今後の幸福・繫栄を願う縁起物であるということですね

そして今も
酉の市の熊手は「福を集め、掴んでくれる」縁起物として、幸運・幸福・商売繫盛などの願いを込めて、売られ買われている、ということですね。

『酉の市の熊手』の種類・値段

酉の市の熊手には大きく分けて二つの種類があります。

『熊手守り』『縁起熊手』

こちらでは、この二つの違い、それぞれの種類、値段、特徴をご紹介して行きます

『熊手守り』

『熊手守り』とは

酉の市が開かれている神社やお寺から、お守りとして授与されるのが『熊手守り』

それぞれの寺社で祈禱され、神様の力.御霊が宿され、御守りとして授与されています。

社務所.御守り受け所.神札授与所などで、授与する事ができます。

以下は『浅草酉の市』で授与されている熊手守りの一例です

・かっこめ熊手守り¥1000
(今年私は、こちらを購入しました。一番安価な物です)

・金運かっこめ守り¥1200
・開運置型熊手¥1500
・鷲妙見かっこめ守り¥1700
・開運大熊手守り¥2000
・金運大熊手守り¥2500

他の寺社の酉の市でも、熊手守りを授与しているところは多いです
値段なども、それほどの違いはないと思いますので、参考にしていただけたらと思います。
でも、熊手守りの授与が行われていない、寺社が有りましたらごめんなさい。

『縁起熊手』

『縁起熊手』とは

酉の市が開かれている寺社の境内にて、露店商により売られているのが『縁起熊手』

購入時の様子などを、ニュースなどでよく目にする、豪華な縁起物達が、きらびやかに装飾された熊手はこちらですね。

『縁起熊手』とは何か?
簡単に言ってしまうと

お正月のお飾りや門松、招き猫やだるま、ほうずきや南天、等々
挙げればきりがありませんが、風習や言い伝え.言葉遊びなどにより、縁起が良いとされる物を飾る
それと同様に縁起物として飾るもの、といったところでしょう

熊手守りとは違い、ご祈禱などはされていませんが、作る人の魂が込められ、どれもキラキラと輝いています。

その年のはやりなどが反映されることも特徴の一つで、見ているだけで心が躍り楽しくなりますます。

きらびやかな縁起熊手が、家に飾られていたならば、明るい未来しか見えてこないでしょう。
キラキラした毎日が送れそうですね。

縁起熊手には、大きく分けて、以下六つの種類があります。

浅草酉の市では、縁起熊手を商いする熊手屋さんが数百件もあると言われています
それぞれの熊手屋さんによって、扱われる種類はそれぞれに個性があるよおです。

値段については、千円程度の豆熊手~数十万円もするようなものまでありますが
一般的には、三千円~一万円程度の物が人気のようです

・赤物熊手

飾り物(差し物とも言う)が、それぞれ手作りで、一見して赤く見えることからこの名前で呼ばれています
熊手全体を宝船に見立て、両脇には必ず、大福帳が置かれています(大福帳とは、商人にとって何よりも大切とされた、顧客管理帳のようなも。大きな福を呼ぶ物とされている)

・青物熊手(文化熊手)

飾り物が機械作りで、上部に緑の松を飾ったものが多かったことからこの名前で呼ばれています
飾り物にはおかめの面を始め、大判小判、松竹梅、鶴亀、米俵など、おめでたいものが勢揃いしています。

・黒爪熊手(鬼熊熊手)

台となる熊手のつめが、がっちりと太く、曲がり部分を火で焼いて黒くした熊手です
以前は、黒竹で造られました。
注連縄(しめなわ)とおかめの上に太い爪が見えます。トラディッショナルなのにモダンな熊手の代表と言えます。

・みの熊手

竹ざるのなかに、おかめの面や、升などを入れた比較的シンプルな熊手です。熊手の台は使わずに、竹の棒に直接ざるを取り付けてあります。

・桧扇熊手

扇の真ん中におかめの面を大きく入れた熊手です。以前の扇は板や竹を薄く削って作られていました。
最近は伝統的な半円の扇型だけでなく、リースの様な円形扇におかめさんが載っているものもあります。

・宝船七福神熊手

船の帆を大きくしてお宝を満載した熊手です。七福神のお人形さんが見えます。

・豆熊手

片手にすっぽり収まるような小さな熊手です。
他の物に比べ比較的安価(1000円程度から)で購入する事ができます。

『酉の市の熊手』粋な買い方

『酉の市の熊手』縁起熊手には、粋な買い方と言うのが受け継がれています。

その粋な買い方というのは

まずは、気に入る熊手を見つけます

その熊手がいくらなのか?熊手商さんに聞きます

熊手商さんが提示した額をそのままで購入せず、交渉し負けてもらい、購入します
(値切れば値切るほど、縁起が良いとされています。)

そして、
負けてもらった分の額を、ご祝儀として熊手商さんに渡す

これが酉の市の縁起熊手の、粋な買い方の手順となります

商談が成立すると威勢の良い手締めをしてくれます

こちらがテレビなどで、目にする光景ですね。

とは言え

この購入方法は、なかなか難易度が高いですよね

安心してください!

近頃では、値段をつけて売ってくれているお店もありますし、こちらの予算を言えば、それに見合う物を提示してくれます

なので

先ずはお気に入りの熊手、お気に入りの熊手商さんを見つけ、声をかけてみましょう

しかしながら私はと言いますと、
今年も勇気を出せず、熊手守りを授与する事しかできませんでした

来年こそは!

もしくは三の酉へ、もお一度足を運んでみようかとも思っています

皆様は後悔無きよう、お祈りしています

また、買い方の一つとして

いきなり大きな物を買うのではなく、まずは小さなものから、毎年大きくしていくのが良いとされています

毎年大きくすると言うのは、モチベーションアップにも大きく関わってくれそうですね

とは言え、大きくするにも限度があるでしょうし、毎年同じ大きさのものを購入するという人も多いようです。

あえて、今までより小さな熊手を購入し、悪運をリセットする、と言う縁起担ぎもあるようです

あれこれこだわりすぎず、楽しんで購入する事が、何より1番良いでしょう

『酉の市の熊手』飾り方

『酉の市の熊手』を無事手に入れる事ができましたら、飾り方も知っておきましょう

神棚がある家なら神棚に飾るのが一番良い神棚本体に熊手を立てかけるのはNGです

神棚はあくまでも神様が宿るおに飾りましょう

両手で持って余るような大きさの熊手だと、立てかけるのは難しいので
神棚の隣に配置できるよう、壁にフックを取り付けて飾るようにしましょう。

神棚がない場合は、玄関や床間など、清潔で目線より上の場所であれば、どこでも大丈夫です

方角については北向きだけは避けた方が良いとも言われていますが
住宅事情で仕方ない場合もあると思いますので、それ程気にしなくても大丈夫です

熊手にかぶされたビニールについては、
毎日こまめにお掃除をして、清潔を保っていれば、付けたままでも、外しても、どちらでも大丈夫です。

 

 

おまけ

今回友人と三人での訪問でしたが、じっくり熊手を選び、酉の市を堪能したい方は、一人で行くことをお勧めします。

私も次回は一人でじっくり堪能し、次こそは必ず、縁起熊手も手に入れてきたいと思います。

最後に
限定御朱印もいただいてきましたので載せておきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を参考に、皆様にも酉の市と熊手を楽しんで頂けましたら嬉しいです。

後日談

三の酉(葛飾区葛西神社)へ行き、縁起熊手を遂に買うことができました

 勇気を出して、1番安いのはどれですか?と聞きました

1番安いのは売れてしまったとの事で、こちら2,500円でした。

来年は、もう少し大きい熊手さん買えるようになっていたら嬉しいです。

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